夕暮れになるとヒグラシか「カナカナカナ…」と鳴き始めます。
地蔵村に来るまでは夏の終わりに鳴くセミという思いがあったのですが、
夏の初めでも夕方になると鳴くんですね。
小学生のときに、夏休みになると両親の実家のある栃木の田舎に行っていたんだけど、
そこではお盆過ぎないとヒグラシは鳴かなかったような記憶があるんだけどなぁ。
記憶違いかもしれません。
万葉集に「奥山に 紅葉踏み分け鳴く鹿の 声聞くときぞ 秋は悲しき」というのがありますが、
なんかそういうイメージが僕の中にはあったんです。
「里山にそのヒグラシの声聞けば 木々の梢の夏ぞ過ぎゆく」っていう感じでしょうか。 初夏ならば、休日の午後、蝉時雨の中で庄内の枝豆をつまみにビールってとこでしょうが、
晩夏の夕暮れ、鮎の塩焼きを肴に冷酒のグラスを傾けながらヒグラシの声を聞く…。
いいなあ!